荒ぶる女子の実習日誌

不登校になった自閉症スペクトラム持ちの実習助手の日常を綴ります。クラシック音楽と写真が好き。カフェ巡りとか小説とかエッセイやってます。ちなみに創価学会員です。

不登校の日常vol.90  Keep Distance!!

さて、私の復帰にさきがけて、経験したことを語っていくのコーナーを始めます。

いくつかあるんですが、今回はリワークのことについて。

 

リワーク、と聞くと、「何それ?」と思う人も珍しくないと思います。

リワークとは、精神疾患を患った人の中でも回復期にあり、なおかつ社会復帰に意欲のある人が、社会復帰するためのリハビリを指します。

例えば、大怪我した人が、手術や入院を終えた後、普通に歩けるようになるまでリハビリする、っていうような感じですかね。

ともかく、2回目の復帰プログラムに失敗した後、主治医からの勧めで、私は昨年の11月から今年の8月まで、リワークを行っている愛知県内の精神科クリニックに通っていました。(この病院はリハビリのためだけに通っていたので、主治医やかかりつけの精神科はもとの病院のままです。要は、病院を2軒掛け持ちしていました。)

ちなみに、リワークは、病院によって、やっているところとやってないところがあるので、必ずしもかかりつけでできるとは限らないです。病院選びの際ご注意ください。

 

で、肝心のリワークの内容ですが・・・。

 

正直に言うとね、めっちゃつまらんかった。

 

あんなに退屈な世界がこの世にあるんだ、ってレベルで、まじでつまらん。

過去の記事でも書いたと思うけど、あれはね、慣れたらいかん場所。

 

⇊リワーク通所に関する愚痴はこちらから⇊


不登校の日常vol.86 終わりの始まり - 荒ぶる女子の実習日誌

 

あれに違和感なく通えるようになったら、ちょっと危ない。

というのは、リワークは「社会復帰を目指すための準備」をするところであって、そこが「社会復帰」の場所ではない。本当の社会復帰の場所は、各々の職場だったり転職活動だったりで。

リワークのデイケアを、社会とか仕事と捉える人がちらほらいたんですよね。人によって事情はあれど、通常は施設にいられる期間は1年となっています。

でも、見るからに1年以上いるでしょって人もいるわけで。

そんなに病気が重いのかな?とか、働かなくても良いのかな?って、色々思いはしたけど、その人たちは今後も何も向上心なくそこにい続けるのかと思うと、ぞっとしました。

そして、リワークをやるにあたって、(私が不真面目すぎるだけだと思うけど)みんな真面目すぎる。

リワークが進むと、「なぜ自分は休職したのか、そして、今後それを予防するためにはどうしたらいいか」を、文章を通じて考察、調査することになります。

それについて、リワーク先のお医者さんが色々コメントしてくれたり、参考文献を提示してくれたりします。

が、はっきり言って、これが面倒くさかった。

コメントに返す形で再び考察し、返事を返すのですが、行くところまで行くと、どうしてそうなったのか分からないところが出てくる。そういうことには、「分からない」と返していたし、答えたくない、考えたくないことは無視していました。

しかし、そこを執拗に聞いてくるドクター。

 

あのさあ、わかんないものはわかんないんだっつーーの!!!!!(# ゚Д゚)

 

そして、アサーションの権利にあったよね?

答えないことも権利の1つだって!!

 

そして、勧められた書籍は、確かに良かったものもあったさ。だけど、合わないものや、ここまでの知識は要らんなってのが多かった。

自分でフィーリングで選んで読んだ本のほうが断然役に立った。

ちなみに、勧められた本は、マインドフルネス(今の自分に集中すること)や認知行動療法の類が多かった。けど、分かりにくいんだ、この本が。理論が書いてあっても、何かあんまり頭に入ってこない。実践編を読んで、やっと分かった程度。マインドフルネスは、ストレッチ?とかヨガ?的なのが多くてそこまで病んでないしって感じで、あまり興味がなかった。

それより、私が良かったなって思う本は、


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酒井一太著の「うつ」とよりそう仕事術


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水島広子著の「それでいい」シリーズ

あと、個人的に、私は愛着障害に関する問題も抱えていたので、ゲイの精神科医Tommy先生の本や、岡田尊司先生の本はめちゃくちゃ勉強になったし、読んでいて心の傷が癒えました。(まじです!!)

なので、むやみにドクターの言うことを聞く必要はなかったのかもしれませんし、そこまで真面目に取り組む必要もなかったのかもしれません。というか、「リワークとかつまんねーし、普通に仕事してたほうがマシだわ」と思えることが大事だと思います。本来リワークは、「社会復帰する準備の場所」ですから。

ストレスに対して耐性をつけるのもリワークの役目(だと思う)なので、ある程度リワークにムカつきとかイライラが出たら正常な反応だと思います笑

実際、これを経験した後の復帰プログラムは、めちゃくちゃ快適で楽しかった。から。

 

うつは、真面目な人がなりやすい、とよく言われていますが、本当にそうです。

というと、私も真面目じゃん、と思われるかもしれませんが、私はかなり不真面目なクズです。

クズだからこそ、リワークに馴染めず、次に進めたのかもしれません。

あ、でも、とりあえず半日だけでも良いんで、朝からリワークに行くって習慣は付けといたほうが良いですよ。

昼夜逆転しちゃうと、それだけで体力落ちるし回復も遅れるし、楽しむべき時に楽しむことができなくなりますからね!

人が起きてるのは日中のみだぞ!!!!